文部科学省が、次期学習指導要領に向けた英語教育の見直しを進めています。
今回の議論で示されているのは、
英語を「知識として学ぶ教科」から、
「使うための言語」へとより強くシフトさせる方向性です。
たとえば、
・「英語コミュニケーション」と「論理・表現」を再整理
・「発信(書く・話す)」の重視
・CEFR B2以上の生徒に対する履修免除の検討
といった内容が挙げられています。
方向性としては、非常に理解できます。
英語は、世界とつながるための言語であり、
「使えること」に価値があるのは間違いありません。
しかし、現場では何が起きるのか
一方で、この方針をそのまま現場に当てはめたとき、
いくつかの課題も見えてきます。
まず一つは、前提となる力の差です。
中学校に入学した時点で、
すでに英語に触れてきた量や経験には大きな差があります。
・音声活動に慣れている生徒
・アルファベットから不安な生徒
この差があるまま、
「発信しよう」「表現しよう」と求められると、
一部の生徒にとっては負担になってしまいます。
もう一つは、地域による学習機会の差です。
たとえば、
CEFR B2以上の生徒に対して履修免除を行い、
より高度な学びへ進むという制度。
これは理想的な設計ではありますが、
実際にはその「次の学び」を用意できるかどうかは、
地域や学校によって大きく異なります。
都市部であれば選択肢がある一方で、
地方では機会自体が限られるのが現実です。
英語は「全員同じ形」で必要なのか
もう一つ、見落とされがちな視点があります。
それは、
英語が必要とされる場面は人によって異なるということです。
日常生活の中で英語を使う機会は限られています。
一方で、ビジネス・政治・文化の分野では、
英語が共通言語として機能しているのも事実です。
つまり英語は、
「全員が同じレベルで必要なもの」ではなく、
必要になる人にとっては非常に重要な力です。
では、塾として何をするのか
A.I.Mでは、このような流れを踏まえたうえで、
英語を次のように捉えています。
① まず「構造」を整える
英語が苦手になる多くの原因は、
単語や文法ではなく、文の構造が見えていないことです。
誰が、何をしているのか。
文の骨組みを捉えられるようになることで、
英語は「暗記するもの」から「組み立てるもの」へと変わります。
② 「使う場」を設計する
英語は、理解するだけでは定着しません。
そこでA.I.Mでは、
・英語で自分の事を話すようにする
・映像や音声を使ったリスニング
といった形で、使う場そのものを授業内で設計していきます。
今後は、
英語で映画を観る時間や、
学年ごとのスペリング企画なども取り入れ、
「使う経験」を増やしていきます。
③ 学び方そのものを整える
制度が変わっても、
最終的に差が出るのは「学び方」です。
・どう理解するか
・どう積み上げるか
・どこでつまずいているのか
これを整理することで、
英語は伸びる教科に変わります。
英語教育の変化は「チャンス」でもある
今回の制度の変化は、
現場にとっては戸惑いも多いものです。
しかし見方を変えれば、
学び方を見直す大きな機会でもあります。
A.I.Mでは、
制度に振り回されるのではなく、
その中で必要な力を見極め、
一人ひとりに合った形で整えていきます。
英語は、暗記科目ではありません。
使うための道具として、どう身につけるか。
その学び方を、一緒に整えていきます。
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